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楽器のメンテナンス 〜7つのチェックポイント〜
1)弾き終わった後の簡単な掃除がすべての始まり
その日ついた松脂はその日のうちにすぐに落とそう。簡単なようでなかなかできない人が多いが、後でたいへんな目に遭わないようにしたいものだ。
- 知らず知らずのうちに指板、あご当て、テールピースの下、駒のまわりなどに埃がたまっているものだ。気がついたらすぐに掃除をしよう。
- 松脂が固まってしまったら、クリーナーを使うことになるが、ニスに影響を及ぼさないように、少量ずつ使おう。自信がない時は楽器店に依頼しよう。
2)駒の角度チェックは欠かさずに
- 駒はテールピース側の面が表板に対して直角に立っているのが正常な状態。
- 弦を交換したり、日々のチューニングでも弦はペグボックス方向に引っ張られる。したがって、駒もその方向に引っ張られて傾く。放置しておくと、音が悪くなるだけでなく、駒が割れたり、倒れたりして表板を傷つけることにもなりかねない。
- 駒の角度、ゆがみを直すのは自分でもできるが、慎重に。自信がない時は楽器店でやってもらおう。
3)ペグの動きにも注意しよう
- 気候のせいだけでなく、ペグの動きが悪い時はチューニングがしづらくなるばかりか、弾いている最中にピッチが変わってくることがある。
- ペグボックスと接触する部分はだんだんと変形して、真円でなくなる。その時は楽器店で削り直してもらう。
- 何度か削ると細くなりすぎるので、ペグ自体を交換する。
4)夏の高温には気をつける
- 高温の環境に楽器をさらすとニカワが溶けてくる。また、ニスにも悪影響を及ぼす。
- 特に駐車時の自動車の中は気をつける。短時間でも車内は高温になることがある。真夏に駐車する時はできるだけ楽器を車外に持ち出そう。
- 走行中もトランクの中は熱がこもるばかりか、楽器にとって危険でもある。また、直射日光が当たる助手席などにも置かないようにしよう。
5)極端な乾燥、高湿度には気をつける
- 極端な乾燥時にはニカワの水分が抜け、はがれの原因になる。
- 湿度が高い季節には楽器自体の水分量が多くなり、鳴りが悪くなる。
- 楽器には厳しい環境になるので、部屋の湿度をできるだけ調節しよう。
6)音の変化、異音に敏感になろう
- 音のビリツキ、雑音が出ている時は、はがれや割れが生じている可能性がある。
- 弦楽器はあらゆる部分が振動しているので、自分で原因を究明するのは難しい。異常を感じたらすぐに楽器店に相談しよう。
- ふだんから自分の楽器の音に敏感になれば、異音はすぐに発見できるだろう。
7)万が一楽器が壊れた時はあわてずに
- どんなに気をつけていても、事故は避けられないもの。ほとんどの場合、きれいに直ることが多いので、あわてずに楽器店に持ち込もう。
- 楽器店に持ち込む時は、張力をかけないように弦を緩め、駒を外す。
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