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2022年12月号【vol.109】(2022年11月2日発行)
サラサーテvol.109表紙
●表紙&Artist Close-up 長原幸太
 今号は、ヴァイオリニストの長原幸太です。
 読売日本交響楽団のコンサートマスターの他、ソロや室内楽、音楽祭オーケストラの客演コンサートマスターとしても活躍する彼は、去年40歳になったばかり。日本を代表するコンサートマスターになったと言っても過言ではないでしょう。
 順風満帆にキャリアを重ねてきたように見える彼ですが、なかなか波乱万丈の青春時代を送ったようで、とてもおもしろい話が聞けました。広島生まれの長原は中学時代まで、大阪の小栗まち絵に師事していました。彼女に出会ったからこそヴァイオリニストになると決意したといいます。その後、東京藝大附属高校、東京藝大で澤和樹に師事しました。
 だが高校に入学した年に右腕、左腕と両方骨折。ほとんどヴァイオリンが弾けなくなりました。しかし17歳で「リハビリも兼ねて」受けたという日本音楽コンクールで当時の最年少優勝を果たします。藝大2年生の時にはジュリアード音楽院に留学してロバート・マンに師事しますが挫折。ヴァイオリンをやめた時期もあったそうです。スタジオミュージシャンや路上ライヴもやりました。それでも22歳で大阪フィルのコンサートマスターに抜擢され、20代のほとんどはそこで活動しました。
 その後フリーランスを2年間経験して、2014年10月に読売日本交響楽団に入団しました。最後に聞いた彼の夢もとても素敵なものでした。12月には10年ぶりの自主リサイタルを田村響(ピアノ)と公演します。
【特集】エンジョイ♥アンサンブル
 弦楽器を演奏して何が楽しいかと言えば、やはり合奏に尽きるでしょう。
 ソロやデュオ、室内楽ももちろん楽しいですが、弦楽合奏やオーケストラで、偉大な作品を演奏できることは、音楽をする醍醐味。
 今回の特集では、"指揮者のいない"アンサンブルに主に焦点を当てました。
 指揮者の有る無しでいったい何が違うのか、いろいろ興味深い話が聞けました。さらにヴァイオリン教室のジュニアオーケストラ、大人の音楽教室のアンサンブルなど、プロとは次元の違うレベルでも、"アンサンブルの楽しさ"はいくら語っても語り尽きませんでした。

矢部達哉&トリトン晴れた海のオーケストラ/硬派弦楽アンサンブル「石田組」座談会/江頭佳奈(パリ室内管弦楽団)/森悠子(長岡京室内アンサンブル)/アルル音楽教室「アンサンブルf」/MAROのアンサンブル曲演奏法 シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ/絶対弾きたい弦楽合奏曲22/長崎OMURA室内合奏団/西谷国登 ユースアンサンブルの世界/Ensemble MP/アンサンブルにおけるコントラバス
※p46-47掲載「長岡京室内アンサンブル」。2023年2月12日(日)三井住友海上しらかわホールの公演は中止となりました。2023年2月11日(土祝)京都府長岡京記念文化会館の公演は予定通り行われます。


トリトン晴れた海のオーケストラ ©大窪道治


クニトInt'l ユースオーケストラ
クレモナのコンテンポラリー製作家/マルチェッロ・ヴィッラ
 クレモナ弦楽器製作協会所属の製作家と楽器を紹介する連載です。
 第9回は現代クレモナの中堅製作家、マルチェッロ・ヴィッラ紹介します。
 1965年にイタリアのモンツァで生まれ、12歳でヴァイオリン製作を始め、クレモナの製作学校に進みました。ジョルジョ・スコラーリとステファノ・コニアの指導のもと、最高の成績で卒業。86年バニャカヴァッロコンクールで金賞、91年トリエンナーレで銀賞など、数々の受賞を果たしています。
 製作者に限らず、ヴァイオリニストや音楽プロデューサー、さらにマリノ・カビッキオーニの研究家としても著名なマルチタレントな人です。
STAGE PICK UP
 今号は「堤剛80歳記念コンサート」と「ローム ミュージック フェスティバル2022 in TOKYO」のふたつをレポートします。
 堤が館長を務めるサントリーホールに、彼を慕うプロ、アマチュアのチェリストたちが一堂に集い、客席にも多くのチェロ奏者、チェロファンが集まりました。多彩なプログラムと人選は堤自身が決めたといいます。アンコールはバッハの無伴奏チェロ組曲第3番の〈ブーレ〉でした。
 毎年春、ロームの本拠地京都で、ローム ミュージック ファンデーションの助成を受けてプロ奏者となった音楽家たちが集う「ローム ミュージック フェスティバル」。その東京公演が2021年から開催されています。しかし昨年はコロナのために無観客ライヴ配信となったので、有観客は初めてということになりました。
 今回は18名の若手が集い、ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲、グリーグ:《ホルベアの時代から》、そしてメインはピアソラの《ブエノスアイレスの四季》。春夏秋冬のソリストを小川恭子、周防亮介、黒川侑、尾池亜美が務めました。
クレモナムジカ2022
 毎年恒例のクレモナムジカ。
 ヨーロッパでは「ウィズ・コロナ」が合言葉となり、ほとんどの人がマスクをしていません。コロナ禍のもとでも、2020年、2021年と工夫を凝らして開催されてきましたが、2022年も9月23日から25日まで行われました。
 コロナの2年間でなされたさまざまな改革と工夫は継続されていて、まだコロナ以前に戻ったという形ではありませんが、イタリアの弦楽器製作者を中心に確実に出展者は戻りつつあり(300以上)、イベントも180に及んでいました。来場者も戻って来ており、昨年はほとんどいなかったアジア系の顔が戻って来ていました。
 また音楽家たちも以前のようにたくさん来場するようになりました。ヨーロッパ各地からの、ストラディヴァリウスやグァルネリなど高価なオールド楽器を扱うディーラーやオークション業者、値ごろ感のある古い楽器を扱うディーラーの姿はまだあまりいないのは残念でした。来年はいったいどうなるか見守って行きたいと思います。
アーティストインタビュー
 作曲家でピアニストの松本望が企画し荒井英治にオファーしたのは「いま聴きたい20世紀の名作選」。「不屈の魂」とのタイトルが付けられています。バルトーク、ブロッホ、ピアソラ、ショスタコーヴィチとプログラミングされました。荒井から松本に届いた候補は30曲以上。熟考の末、メインのショスタコーヴィチから絞っていったという。11月に名古屋と東京で、この画期的なリサイタルが実現します。
 37歳の川瀬賢太郎が2023年4月から、名古屋フィルハーモニー交響楽団の音楽監督に就任します。
 名古屋フィルでデビューした彼とオーケストラのかかわりは14年にわたっているというが、音楽監督は抜擢でしょう。「名古屋フィルが好きですし、恩もあるので返したい」と語る川瀬が「一番怖い」のも名古屋フィルだそうです。「名古屋にわざわざ聴きに来てくれるオーケストラにしたいです」と結んでくれました。お手並み注目です。
★連載・記事★
●老舗弦楽器専門店の工房から・3
 弦楽器専門店の老舗・文京楽器。製作者としても評価の高い敏腕・堀酉基社長による連載。
 3rdシリーズ「奏者のための弓鑑定ミュウ門」、第1回は「弓の鑑定の基礎知識」。

●コンサートマスター長原幸太のオーケストラスタディ
 読売日本交響楽団のコンサートマスター長原幸太によるオーケストラスタディ。
 第15回はリヒャルト・シュトラウスの交響詩《英雄の生涯》ソロ編です。

●柏木真樹「ヴァイオリン習得術革命 〜誤った常識を打ち破れ」
 これまで当たり前に行ってきたヴァイオリンの練習方法に誤りはないか?ヴァイオリン指導者の柏木真樹が、骨や筋肉などの身体の仕組みから、効果的な演奏方法を考察する。
 「大人向け全く新しいアプローチ」の6回目。

●「低音ジャーナル」
 YouTubeで配信が始まった「コントラバスヒーロー」を紹介。

●グスタフのCDぶらり旅
 今回は、現代曲に馴染みにない人にも楽しめる、ポール・キャノンの「ポリグロット(多言語)?現代のコントラバス作品集」を紹介。

●加藤正幸の「BassQ→A!」
 HYPER弓付の極意」 前号に続き、ラヴェルの《ラ・ヴァルス》。
 クライマックスに向けての弾き方など。

●森武大和の「ウィーン コントラバシスト演奏日記」
 オーストリア・ウィーン放送交響楽団での演奏家としての日々を語る。
 第24回は「モーツァルトが食したであろうパンに感激」。

●森元志乃の「ヴァイオリン基礎テクニック、リターンズ!・3」
 奏法について〜運弓法を中心に」と題し、ヴァイオリンのさまざまな奏法を整理。その上で一つひとつの奏法の成り立ちや弾き方を取り上げていくシリーズ。
 第6回は「デタシェ」の最終回。さまざまなエチュードのデタシェを見ていく。

●「遠藤紀代子の一筆エッセイ」
 ヴァイオリニストで指導者の遠藤紀代子が、日々感じたことを綴る一筆エッセイ。
 今号は、ビュータンのヴァイオリン協奏曲第5番《ル・グレトリ》にまつわる話題。

●白瀬ゆり「こどものおけいこ」
 子どもにヴァイオリンを習わせたいけれど、楽器はどう選ぶ?自宅での練習はどのくらいしたら良いの?子どものおけいこヴァイオリンについて、ヴァイオリン教師の白瀬ゆりが解説していく。
 第11回は前号「ヴィブラートの練習を始める」の続編、「ヴィブラートは姿勢が大事」。

●田原綾子のすばらしいヴィオリストたち
 東京音楽コンクールで優勝し、リサイタル室内楽でも活躍する若きヴィオリストの田原綾子。
 パリ・エコールノルマル音楽院を経て、デトモルト音楽大学にてファイト・ヘルテンシュタインのもとで学ぶ。コロナ禍、日独の行き来の難しい日々の中で、これまで出会った「すばらしいヴィオリストたち」を紹介ししていく。
 第11回はヴィオラ奏者で作曲家、女性初のオーケストラ奏者にもなったレベッカ・クラーク。

●水野優也「ブダペストでチェロを学ぶ」
 ハンガリー・ブダペストからオーストリアのザルツブルクへお引っ越し。10月からモーツァルテウム大学の修士課程に在籍し、クレメンス・ハーゲンにチェロを学んでいる水野優也による留学記連載。
 第5回は「師匠・ハーゲンとの出会い」などついて綴る。

●黒川正三の「エチュード活用法」
 「チェリストのための基礎講座」の新シリーズ。
 チェロの古典的なエチュード「ドッツァウアー」を用いて、基礎的な技術を学び直す。
 第3回は「親指を使って押さえる」。なお、この連載では黒川お手製の動画と連動(https://youtu.be/zHnjrkOC-18)。質問やリクエストも受け付けている(https://questant.jp/q/W9SN5BS5)。
※個別回答・返信等はいたしません

●チェリスト長谷川陽子の「今日ものんびりチェロ日和」
 人気チェリスト長谷川陽子新シリーズ。チェロとともに過ごす日常を綴る。
 第9回は「年末は楽譜棚を整理整頓!」。

●宮田大の「チェロ・ソナタ 聴かせどころ聴きどころ」
 人気実力共に抜群のチェリスト宮田大がチェロ・ソナタを解説。弾き方だけではなく、聴きどころも紹介していく。
 第15回は特別編。CD「ラフマニノフ:チェロ・ソナタ」の発売を記念して、「ラフマニノフの魅力」について語ります。

●カフェ・ド・室内楽
 ピアニストの谷川かつら、ヴァイオリニストの瀬川祥子、チェリストの水谷川優子による「トリオ ソ・ラ」。結成時から続けているシリーズ「三都物語 Vol.8(11月16日・水 Hakuju Hall)について聞いた。

●エクトル・カルテット「ないしょの手紙」カルテット留学inプラハ
 中川理子(Vn)、渋谷亜紗子(Vn)、大畑祐季乃(Va)、山口奏(Vc)によるエクトル・カルテットは2017年4月、東京音楽大学で結成され、現在プラハ芸術アカデミーの室内楽科に留学。
 メンバーが交代でプラハでの出来事を綴る。今回はチェリストの山口奏が担当。

●志村寿一の「身体と音楽との調和」
 身体と楽器との良い関係について取り上げている。
 今号は、前回に続き「楽器の演奏を通して"自然"を取り戻す」。「2本の弦」に渡るメッサ・ディ・ヴォーチェについて。

●川畠成道の「レガート・コンチェルタンテ」
 ヴァイオリニスト川畠成道が演奏活動の日々を綴るエッセイ。
 今号のテーマは「心で感じる"痛み"とどのように向き合うか」。

●がんばれ、オーケストラ!!
 最終回は、読売日本交響楽団。制作課の法木宏和に話を聞いた。
 「ヴァイグレとのコンビは期待以上の成果を上げています」

●アマチュアオーケストラを訪ねて
 2019年結成。ロシア音楽を演奏する楽団、オーケストラ・ゾルキーを取材。

●トピックス、レポート他
 堤剛80歳記念コンサート/クァルテット・インテグラ第2位 ミュンヘンARD国際コンクール 弦楽四重奏部門観戦記(渡辺和)/仙台クラシックフェスティバル2022/文京楽器 楽器音響楽入門[実践編1]/いしかわミュージックアカデミー2022/[特別企画]肩当てHOMARE/サラマンカホール ぎふ弦楽器貸与プロジェクト/グレン・グールド トリビュート


ローム ミュージック フェスティバル2022  ©Ayumi Kakamu


第71回ARDミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門にて
審査員のオリヴァー・ヴィレから好評を聞くクァルテット・インテグラ(第2位入賞) 写真:渡辺和
巻末楽譜
 ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱》より第2楽章(松原幸広編曲/ヴァイオリン二重奏版)
 小杉保夫:《お嫁サンバ》(Kao編曲/弦楽四重奏+コントラバス版)
 岡野貞一:《もみじ》(久松義恭編曲/3声のカノン版)
読者プレゼント
 HOMARE Ver. ヴァイオリン用肩当て(1名様)
 HOMARE あご スマイルパッド 3枚入り(5名様)
 bamエコバッグ(1名様)
 葵トリオ サイン入りCD「マルティヌー 1 番&ドヴォルザーク 3 番」(1名様)
をプレゼントします。109号の綴じ込みはがきにてご応募ください。
※2022年12月5日締め切り(消印有効)。

★★『サラサーテ』109号(せきれい社刊)は書店・楽器楽譜店などにて販売。 弊社ショッピングサイト(バックナンバーのページに最新刊もございます)、Amazonでもお買い求めいただけます。★★
サラサ−テ vol.109
森 悠子

石田泰尚
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2022年10月号【vol.108】(2022年9月2日発行)

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