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2020年12月号【vol.97】(2020年11月2日発行)
サラサーテvol.97表紙
●表紙&Artist Close-up 新倉瞳(チェリスト)
 今号は2021年にデビュー15周年を迎える新倉瞳にスポットを当てます。
 桐朋学園大学音楽学部在学中にCDデビュー。その抜群のルックスでアイドル的な人気チェリストとなりました。
 しかしルックスがもてはやされることや、目立ったコンクール受賞歴がないことが、逆に本人にとってのコンプレックスでもありました。
 それでもさまざまな葛藤に苦しみながら活動を継続。サードアルバムの発売、CMキャラクターへの抜擢などがあって演奏活動も軌道に乗っていた24歳の時、遂に留学を決意。スイスのバーゼル音楽院ソリストコースと教職課程に修士入学します。J・S・バッハも現代音楽も区別なく演奏するチェリストの師のもと、クレズマー(東欧系ユダヤ音楽がルーツの音楽ジャンル)に出会い、バロックチェロの勉強も開始。さらにポルトガルの国際コンクールで第1位を獲得し、カメラータ・チューリヒのソロ首席チェリストのオファーも得ました。
 スイスと日本の両方を拠点に活動し、コンサート用ドレスのプロデュースも開始。2020年、コロナ禍の中、新たな局面を迎える新倉にじっくり聞きました。
【特集】チェロが呼んでいる
 1年ぶりのチェロ特集です。
 恒例の、プロオーケストラのチェロセクション訪問は、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団です。いまだコロナ収束せずの状況で、喜んで取材に応じてくれました。
 創立以来の自主運営を貫く同オーケストラは、楽員が交替で運営に携わるなど、とてもアットホームな雰囲気。個性豊かな7人のチェリストもとてもフランクで明るい方たちばかりでした。


東京シティ・フィルのチェロセクション ©平原克彦

指板の製材中の清水ちひろ
 さて、あの大きなチェロを製作するのは、想像するだにたいへんそうです。クレモナで学び、夫婦でクレモナに製作工房haja&Chiを設立した清水ちひろに、写真構成で製作工程を解説してもらいました。
 チェロといえばJ・S・バッハ。御大、堤剛は無伴奏チェロ組曲第3番を、またMarikoは「ロック風にカッコ良く演奏する」ことをテーマに彼女が3年前に編曲構成したバッハとヴィヴァルディを合わせた《Bachaldi》(巻末に楽譜付き)の弾き方を解説します。さらに、西谷牧人のフォーレ《エレジー》、黒川実咲のピアソラ《リベルタンゴ》の誌上レッスン。アマチュアチェリスト訪問もあります。
 別ページ立てで、ラーセンの新しいチェロ弦を紹介、海野幹雄にさまざまな組み合わせでの試奏をお願いしました。また「自分の作ったチェロを弾いてみたい!」とトライした中学校2年生・浅川遊くんも登場します。


左:ラーセンの新弦  右:浅川遊くん(中学2年生)のチェロ製作風景
クラシックエール仙台

会場の入り口には幟が立ち、雰囲気を盛り上げる。クラシックエール仙台
©仙台市市民文化事業団
 新型コロナ拡大の影響で、今年は中止となった「せんくら」こと「仙台クラシックフェスティバル2020」。

 だが、楽都仙台は挫けませんでした。

 感染防止に万全の対策を講じて、会場を一箇所(3ホールあり)に、プログラムを縮小した形で、10月3、4日に「クラシックエール仙台」が開催されました。


アマチュアチェロ奏者として特集に登場していただいた井上リエさんは、本職のイラストレーター。
特集の扉絵にお借りしました
 キャッチフレーズは「音楽はきっと、チカラをくれる」。

 生誕250年のベートーヴェンの作品を中心に、「せんくら」でおなじみの演奏家たち、仙台にゆかりのあるアーティストが参加して、2日間15公演を開催し、3,000人以上の来場者を集めました。

 熱い演奏の数々を詳細レポートします。



左:ラーセンの新弦  右:浅川遊くん(中学2年生)のチェロ製作風景
サントリーホールARKクラシックス
 前号で紹介したトゥルテが“弓のストラディヴァリ”なら、“弓のグァルネリ”とも言われて並び称されるのが、ドミニク・ペカット(1810〜1874)です。
 三浦文彰(Vn)と辻井伸行(Pf)をアーティスティックリーダーに「ARK HILLS Music Week」のオープニング音楽祭として毎年行われている「サントリーホールARKクラシックス」。
 10月2日から4日の3日間、今年も開催されました。
 大小ホールでの有料コンサートだけでなく、カラヤン広場特設ステージでのライヴ演奏やライヴビューイングも盛況でした。有料コンサートより5公演をピックアップしました。


自ら声をかけた俊英たちによるARKシンフォニエッタと共に協奏曲を演奏する三浦文彰*ヴァイオリニスト。
人気実力共に光る辻井伸行*ピアニスト ©Rikimaru Hotta
第18回東京音楽コンクール弦楽部門

弦楽部門第1位及び聴衆賞を受賞した前田妃奈
 コロナ禍で、次々とコンクールが延期・中止になる中、いち早く行われたのは、東京文化会館ほか主催の「東京音楽コンクール」。

 2020年はピアノ、弦楽、金管の3部門。6月末から小ホールで非公開で行われた第1次予選は、感染防止の厳戒態勢だったようです。

 第2次予選を経て、大ホールでの弦楽部門の本選は8月27日、5人のファイナリストたちによって競われた。

 第1位は17歳(当日)の前田妃奈、第2位は佐々木つくし、残り3人は横一線で全員第3位となりました。ファイナルのレポートと、前田妃奈の優勝者インタビューをお届けします。
海外レポート
◎ザルツブルク音楽祭100周年 Salzburger Festspiele 2020
 コロナ禍の中、創立100周年を迎えた伝統あるザルツブルク音楽祭は、2020年8月、世界中の注目の中、実施された。
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、その音楽祭にウィーン放送交響楽団、ウィーン放送交響楽団、ウェストイースタンディヴァン管弦楽団、カメラータ・ザルツブルクなどが出演、オペラも行われた。
 その音楽祭にウィーン放送響楽員として参加した連載でおなじみのコントラバス奏者・森武大和のレポートと写真でお届けする。


左:参加者が携帯し日々の行動を記録する旅行ノートと森武が所属するウィーン放送響のオフィシャルマスク
右:ザルツブルク音楽祭で演奏するキリル・ペトレンコとベルリン・フィルハーモニー交響楽団
写真提供/ザルツブルク音楽祭 photo by Monika Rittershaus
◎マリオ・ブルネロマスタークラス
 2020年9月、世界的チェリストのマリオ・ブルネロにより山頂でのコンサートや軽登山などを組み込んだ意欲的なマスタークラスが行われたた。その様子をレポートする。

マリオ・ブルネロのマスタークラスには熱心なチェリストたちが集う ©Ginevra Bellesi
特別記事
◎ピラストロのチェロ弦の選び方について
 メーカーの作ったサウンドチャートをご紹介。弦の組み合わせに参考にしていただけるノウハウをご紹介。

ピラストロの提供するサウンドの種別と性質を表すチャート
◎クレモナムジカ・スペシャルエディション2020
 コロナ禍で開催できなくなった世界的弦楽器展「クレモナムジカ」では、新方式による開催を決行。
 オンラインと小規模展示を併用し、世界とコンタクトを取った。日本から遠隔参加した編集部員によるレポートとインタビューを掲載

毎年9月末にクレモナ市で開催される弦楽器展示会「クレモナムジカ」は、
今年、オンラインと小規模グループの併用による新方式で行われた。
フレンチ・ボウの名工 フランソワ・ニコラ・ヴォワラン
 ニコラ・ヴォワラン(1833〜1885)はパリの名門〈ヴィヨーム工房〉の最後の大物です。
 オールド・ボウからモダン・ボウへと時代が移り変わる時期に極めて重要な役割を果たしました。
 それは、ペカットの影響によるスクエア・スタイルの弓をトゥルテ初期作品に倣ったラウンド・スタイルへと変革させ「モダン・トゥルテ」と呼ばれました。
 22歳でヴィヨーム工房に入ったヴォワランは、非常に高く評価されましたが、結婚を機に自身の店を開きます。そこから「モダン・トゥルテ」という革新の弓を発展させていきました。その後の弓製作家たちへの影響は計り知れません。女性的な繊細さとエレガントな美しさ、柔らかい倍音の響きが特徴です。
アーティストインタビュー

東誠三がピアノを担当した三浦章宏のベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタCD
 東京フィルのコンサートマスターを20年間務めている三浦章宏は、23歳で入団したNHK交響楽団を皮切りに新星日本交響楽団コンサートマスターを経て現職、37年にわたりオーケストラに身を置いています。
 師匠は、元N響コンサートマスターの徳永二男、ミュンヘン留学中はバイエルン放送交響楽団ソロ・コンサートマスターに学ぶなど、まさに“ミスター・オーケストラ”です。ソロや室内楽でも積極的に活躍しています。その彼が来年60歳になる前に、意外なことに初めてというレコーディングに挑みました。全曲を目指してベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ集気鬟螢蝓璽垢靴泙后
 ピアノは東誠三。なんと彼とは幼なじみで共演歴は50年になるそうです。コロナ禍の自粛期間中のレコーディング、多忙なオーケストラから離れて、毎日J・S・バッハを弾いていたことがベートーヴェンの録音にも大いに役に立ったと語りました。

 チェリストの上村文乃が7年間の留学から帰国しました。コロナのために、スイスに戻ることなくバーゼル音楽院を卒業することになってしまったといいます。
 スイスへ移る前の1年間はドイツ・ハンブルク音楽演劇大学に通い、アルト・ノラスに師事しました。ノラスは生徒たちに自由に所有楽譜を閲覧させていて、その楽譜からも多くのことを学べたということです。
 バーゼルではスコラ・カントルムで古楽も学んで、2018年には世界各地からのメンバーを集めて古楽アンサンブル「MUSIC AMICI」を結成。次回は12月にスイスで演奏会の予定。「いつか日本の皆さんにも聴いてもらいたい」と話を結びました。

 22歳で東京都交響楽団のコンサートマスターに就任、2020年に30周年を迎えた矢部達哉にも注目します。
 記念コンサートが9月16日に開催されました。前半はソリストとして小山実稚恵(Pf)、宮田大(Vc)と共に三重協奏曲、後半はコンサートマスターとして《英雄》を弾くというオール・ベートーヴェン・プログラムでした。
 彼が就任した時に同時に入ったコンサートマスター、故ジェラルド・ジャーヴィスから多くを学びました。彼の死後から今に至る道のりを語ります。
 ソロや室内楽、室内アンサンブルなどでも大活躍していますが、現在はもう少し絞り込みつつ、コンチェルトやリサイタルも少しずつ増やしていくつもりと語ります。

矢部達哉・都響コンサートマスター就任30周年コンサートはベートーヴェンの三重協奏曲と
第3番《英雄》が演奏された(指揮:大野和士)©Rikimaru Hotta
★新連載★
◎「ないしょの手紙 カルテット留学inプラハ」
 中川理子(Vn)、渋谷亜紗子(Vn)、大畑祐季乃(Va)、山口奏(Vc)によるエクトル・カルテットは2017年4月、東京音楽大学で結成され、今秋よりプラハ芸術アカデミーの室内楽科に留学。メンバーが交代でプラハでの出来事を綴る。初回はチェリストの山口が担当。
★好評の連載★
●コンサートマスター長原幸太のオーケストラスタディ
 ブラームスの交響曲第3番を取り上げる。

●柏木真樹「ヴァイオリン習得術革命 〜誤った常識を打ち破れ」
 これまで当たり前に行ってきたヴァイオリンの練習方法に誤りはないか? ヴァイオリン指導者の柏木真樹が、骨や筋肉などの身体の仕組みから、効果的な演奏方法を考察する。
 今号は、「弓の持ち方を考える」。

●岡本誠司「ベルリンからの手紙」
 ベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学に留学。アンティエ・ヴァイトハースのもとで学びながら、精力的に演奏活動を行っている岡本誠司の連載。
 第11回は今年12月から始まる「リサイタルシリーズに向けて」。

●「低音ジャーナル」
 オーケストラ、ソロ、室内楽と精力的に演奏活動を展開する新日本フィル首席奏者の菅沼希望が登場。

●グスタフのCDぶらり旅
 今号取り上げるのは、20世紀のポルトガルを代表する作曲家のひとり、ブラガ・サントスの室内楽全集・第2集。

●加藤正幸の「BassQ→A! HYPER弓付の極意」
 前号に続き、サン=サーンスの交響曲第3番《オルガン》第2楽章を取り上げる。

●森武大和の「ウィーン コントラバシスト演奏日記」
 オーストリア・ウィーン放送交響楽団での演奏家としての日々を語る。
 第12回は「山と川の音楽学校??グライン」。

●電気提琴事始 ――私が如何に弾きこなしていったか――
 ヴァイオリニストの牧山純子がエレクトリックヴァイオリンの魅力を綴るコラム。
 第4回は「エフェクターの面白さ」。

●森元志乃の「ヴァイオリン基礎テクニック、リターンズ!・2」
 「1回5分で上達する基礎練習」の章を経てスタートした「スケールを弾いてレベルアップする」。
 今号は「重音のスケール/三度のスケール(2)」。

●ヴィオロニステ
 9月にJ・S・バッハ無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全集をリリースした橋本洋をインタビュー。

●白瀬ゆりの「音程をきたえる」
 不安定な音程のその理由を探り、安定した音程を取るための練習を提案する。
 第10回(最終回)は「自在に動く」と題して運指について取り上げる。

●田原綾子の「ヴィオラ武者修行」
 東京音楽コンクールで優勝し、リサイタル室内楽でも活躍する若きヴィオリストの田原綾子。
 パリ・エコールノルマル音楽院を経て、デトモルト音楽大学にてファイト・ヘルテンシュタインのもとで学んでいる。第11回は仲間と組むラ・ルーチェ弦楽八重奏団について。

田原綾子とラ・ルーチェ弦楽八重奏団のメンバーたち
●鈴木康浩の「ヴィオラのオーケストラスタディ」
 読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者、鈴木康浩による「ヴィオラのオーケストラスタディ」。
 今号の課題はマーラーの交響曲第4番。

●黒川正三の「オーケストラの魅力と技術」
 「チェリストのための基礎講座」の新シリーズ。オーケストラを演奏するノウハウと、その楽しさについて語る。
 第6回はモーツァルトの歌劇『フィガロの結婚』序曲。

●長谷川陽子の「チェロを始めよう!」
 チェロ歴8年の受講生が陽子先生のレッスンを受ける。
 今号は、前号に続きブルッフの《コル・ニドライ》に挑戦。弾きにくいところも、焦らず問題をひとつずつ解消する。

●宮田大の「チェロ・ソナタ 聴かせどころ聴きどころ」
 人気実力共に抜群のチェリスト宮田大がチェロ・ソナタを解説。弾き方だけではなく、聴きどころも紹介していく。
 第3回はベートーヴェンの第3番第2楽章。

●カフェ・ドゥ・室内楽/室内楽の可能性
 2017年に結成したチェルカトーレ弦楽四重奏団(関朋岳Vn、戸澤采紀Vn、中村詩子Va、牟田口遥香Vc)。結成の経緯から現在までを聞いた。


チェルカトーレ弦楽四重奏団。(左から)牟田口遥香(Vc)、中村詩子(Va)、戸澤采紀、関朋岳(以上Vn)
●川畠成道の「レガート・コンチェルタンテ」
 ヴァイオリニスト川畠成道が演奏活動の日々を綴るエッセイ。
 今号のテーマは「音楽を“聴く”こと??〈音〉を聴く」。

●「遠藤紀代子の一筆エッセイ」
 ヴァイオリニストで指導者の遠藤紀代子が、日々感じたことを綴る一筆エッセイ。
 今号は、ヴュータンのヴァイオリン協奏曲第4番にまつわる話題。

●老舗弦楽器専門店の工房から
 弦楽器専門店の老舗・文京楽器。製作者としても評価の高い敏腕・堀悠基社長による連載。
 17回目は「弓の装飾と修理の話」

●志村寿一の「身体と音楽との調和」
 身体と楽器との良い関係について取り上げている。
 今号のテーマは「弓を持つ・3」。

●アマチュアオーケストラを訪ねて[47]
 コロナ禍に誕生した新しい時代のオーケストラ「彩恵フィルハーモニー管弦楽団」を取材。

彩恵(あや)フィルハーモニー管弦楽団の皆さん
読者プレゼント
☆読者プレゼントも充実・満載です。

★★『サラサーテ』97号、ぜひ、書店・楽器楽譜店でご覧ください。
AmazonまたはFujisan.netでもご購入できます。★★
特集:チェロが呼んでいる
堤剛*チェリスト。J・S・バッハの演奏には国際的にも定評がある

Mariko*チェリスト

西谷牧人*チェリスト

黒川美咲*チェリスト

ラーセンの新弦と、試奏するチェリストの海野幹雄
アーティストインタビュー
三浦章宏*ヴァイオリニスト

矢部達哉*ヴァイオリニスト
好評の連載
長原幸太*ヴァイオリニスト

橋本洋*ヴァイオリニスト
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