2021年2月号【vol.98】(2021年1月4日発行)
サラサーテvol.98表紙
●表紙&Close-up コミック『Bowing!ボウイング』
 今号はコミック『Bowing!ボウイング』にスポットを当てます。表紙は描き下ろしです。
 同コミックは小学館発行の『ゲッサン(月刊少年サンデー)』に連載中の作品。単行本は2巻まで発売されています。ステージ恐怖症になり、舞台で演奏できなくなったかつての天才少女ヴァイオリニスト久保提凛音(くぼて・りお)。静養のため移り住んだ地方の町で、山奥で祖父と2人で暮らす自然児、朝倉てんに出会います。特別な耳を持ち、亡き“母の音”を求める朝倉と、久保提。ふたりの通う中学の音楽講師でヴィオラを弾く小野田純平、屈折した天才高校生チェリスト五条雪人が弦楽四重奏団を結成、成長していく物語です。
 3歳からヴァイオリンを学び、市民オーケストラに所属していた作者のきゅっきゅぽんさんは、進学した美術大時代、東京5美術大学管弦楽団でも活躍していました。彼女と担当編集者のインタビューに加え、カルテット・アマービレのチェリスト笹沼樹、ピアニストの阪田知樹にも聞きます。

●特集 新時代のメンテナンス
 新型コロナ感染拡大の影響は、さまざまな方面に波及していますが、弦楽器のメンテナンスにも大きな影響を及ぼしているようです。加えての気候不順が、楽器のメンテナンスにも。そこで改めて楽器のメンテナンスを見直してみようという企画です。
・プロ奏者に聞くメンテナンス:東京都交響楽団の山本友重(Vn、コンサートマスター)、萩谷金太郎(Va)、森山涼介(Vc)、高橋洋太(Cb) ・ヴァイオリン製作家が教えるメンテナンス:高倉匠弦楽器製作工房
・毎日のメンテナンス:シマムラストリングス秋葉原の工房長茂木顕氏にチェロの、クロサワバイオリン コントラバス本店のリペアマン大木総一郎氏にコントラバス
・楽器店イル・ヴィオリーノ・マジコお薦めのさまざまなメンテナンスグッズ
・全国楽器店・工房の全国ガイドは九州から北海道まで、36のお店から住所・連絡先、メンテナンスアドバイス、交換・修理費用の目安まで掲載

●[もっと上手くなる基礎]大きな音で弾く
 弦楽器の演奏において、意外に難しいのが、「大きな音で弾く/小さな音で弾く」こと。そのコントロールのコツを、ヴァイオリン教師・柏木真樹が「理論編」、NHK交響楽団奏者の白井篤に「実践編」として聞く。

●フレンチ・ボウの名工/ジョゼフ・アルフレッド・ラミー
●ウィーン・フィルはやって来た!/11日間の日本ツアーの様子をレポート
●アーティストインタビュー/沖澤のどか(指揮者)、竹澤恭子(Vn)と、日本音楽コンクール優勝の2人=水野優也(Vc)と北川千紗(Vn)に聞く。

★★『サラサーテ』98号、ぜひ、書店・楽器楽譜店でご覧ください。 AmazonまたはFujisan.netでもご購入できます。★★