【vol.70】 2016年5月2日発売
新緑の季節になりましたね、今号は緑の表紙です。
日本を代表する最年長のヴァイオリニストのひとり、前橋汀子さんにご登場いただきました。「Artist Close-up」も彼女です。
小野アンナ、齋藤秀雄、ミハイル・ヴァイマン、ロバート・マン、ヨーゼフ・シゲティ、ナタン・ミルシテイン……師事した人の名前を挙げただけでも、その壮観ぶりに圧倒されます。
そんな彼女、ここ数年は「もっとクラシックコンサートにみんなが来てくれるように」小品や昼間のコンサートにも積極的に取り組んでいます。そして“ライフワーク”のJ・S・バッハの無伴奏、70歳から始めた前橋汀子カルテットとは、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲で今年秋全国ツアーを行います。「今はただ1日でも長くヴァイオリンを弾き続けたい」、そう語る彼女の長いヴァイオリン人生に肉迫します。
日本を代表する最年長のヴァイオリニストのひとり、前橋汀子さんにご登場いただきました。「Artist Close-up」も彼女です。
小野アンナ、齋藤秀雄、ミハイル・ヴァイマン、ロバート・マン、ヨーゼフ・シゲティ、ナタン・ミルシテイン……師事した人の名前を挙げただけでも、その壮観ぶりに圧倒されます。
そんな彼女、ここ数年は「もっとクラシックコンサートにみんなが来てくれるように」小品や昼間のコンサートにも積極的に取り組んでいます。そして“ライフワーク”のJ・S・バッハの無伴奏、70歳から始めた前橋汀子カルテットとは、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲で今年秋全国ツアーを行います。「今はただ1日でも長くヴァイオリンを弾き続けたい」、そう語る彼女の長いヴァイオリン人生に肉迫します。
【特集1】「欲しい!! ヴァイオリン」
ヴァイオリン購入を考えている方に、各楽器店・ディーラーに一押しのヴァイオリンを紹介してもらいました。
総数33本。「最初の1本」「グレードアップの1本」に分け、12万円から300万円クラスまで33本の楽器が一堂に掲載され、詳しく掲載しています。候補が見つかったら、すぐにお店に駆けつけましょう。
総数33本。「最初の1本」「グレードアップの1本」に分け、12万円から300万円クラスまで33本の楽器が一堂に掲載され、詳しく掲載しています。候補が見つかったら、すぐにお店に駆けつけましょう。
【特集2】「江藤俊哉の遺したもの」
戦後すぐに米フィラデルフィア・カーティス音楽院に留学して、エフレム・ジンバリストに師事。24歳でカーネギーホール・デビュー。母校で教鞭も取りました。
61年に帰国後は演奏家としてのみならず、多くの弟子を育て、桐朋学園大学音楽学部の学長も務めました。主にその弟子たちに、彼のさまざまな面を明かしていただきました。
堀米ゆず子、加藤知子、荒井英治(04-p59-1_arai-LP20160321)、千住真理子、諏訪内晶子、豊嶋泰嗣、川本嘉子、矢部達哉(05-p50-てい談集合_5556)と、現在日本ヴァイオリン界の第一線で活躍する方々ばかり。あらためて、教育者・江藤俊哉の遺した財産には驚かされます。
カラー連載 第2回「ストラディヴァリウスの輝き」
日本音楽財団の協力のもと、同財団の所有するストラディヴァリウスと、その貸与アーティストを取材する連載。第2回に登場するのは、日本人の父とドイツ人の母の下に生まれ、ドイツで育ち、日独を拠点に活躍している石坂団十郎です。彼が尊敬するエマヌエル・フォイアマン、その人の名前を持つ1730年製のチェロ「フォイアマン」を紹介します。
集中連載「モダン・イタリーの逸品」
ラルジュ協力のもと、実際に手に取ることのできる“モダン・イタリー”の逸品をカラーページで完全図解する連載。今号は第3回、1931年製のスクロールを持つ64年製「アンサルド・ポッジ」です。
アーティストインタビュー
まずこの7月楽壇生活50周年記念演奏会を行う徳永二男です。東京交響楽団からNHK交響楽団と28年間コンサートマスターを務め、94年からソリスト。96年の初開催から宮崎国際音楽祭の音楽監督であり、若手の育成にも尽力している。
故クラウディオ・アバドのもと、ベルリン・フィルのコンサートマスターを務めたコリヤ・ブラッハー。
1992年結成、ヨーロッパを中心に活躍する“日本の”ロータス弦楽四重奏団と、その師にあたる元メロス弦楽四重奏団のチェリスト、ペーター・ブック。
レオンハルト、ブリュッヘン、アーノンクール亡き今、古楽界の文字通りのトップになったシギスヴァルト・クイケンには「One Voice per Part」の《マタイ受難曲》公演についてなど聞きました。
故クラウディオ・アバドのもと、ベルリン・フィルのコンサートマスターを務めたコリヤ・ブラッハー。
1992年結成、ヨーロッパを中心に活躍する“日本の”ロータス弦楽四重奏団と、その師にあたる元メロス弦楽四重奏団のチェリスト、ペーター・ブック。
レオンハルト、ブリュッヘン、アーノンクール亡き今、古楽界の文字通りのトップになったシギスヴァルト・クイケンには「One Voice per Part」の《マタイ受難曲》公演についてなど聞きました。
新連載「TSUKEMEN」
全国区で人気を博しているTSUKEMEN。ヴァイオリン2本とピアノからなるアコースティック・インストゥルメンタル・ユニットの新連載がスタートしました。
毎回メンバーそれぞれがリレーで文章を綴ります。第1回は、ヴァイオリンのTAIRIKUが楽器について熱く語ります。
毎回メンバーそれぞれがリレーで文章を綴ります。第1回は、ヴァイオリンのTAIRIKUが楽器について熱く語ります。
海外現地レポート
今年も4月上旬、楽器の世界的見本市フランクフルト・ムジークメッセが開催されました。現地レポートをお届けします。
ニコラウス・アーノンクール追悼企画
3月5日、オーストリアの指揮者、チェリスト、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者で古楽演奏を一般聴衆に浸透させた第一人者ニコラウス・アーノンクールが亡くなりました。
岡本和子がウィーンに飛んで、彼が創設したウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの今後について、コンサートマスターのエーリヒ・へーバルトに聞きました。
岡本和子がウィーンに飛んで、彼が創設したウィーン・コンツェントゥス・ムジクスの今後について、コンサートマスターのエーリヒ・へーバルトに聞きました。
連載[ニューヨーク・フィル アーカイブを読む]
死の年1990年、第1回パシフィック・ミュージック・フェスティバルでもレナード・バーンスタインが取り上げたシューマンの交響曲第2番。すでに重篤で投薬の副作用に苦しみながら、演奏に取り組む彼の映像が残されています。
好評連載企画
●柏木真樹の好評連載
新チャプター「良い演奏のための処方箋」がスタート。第1回はヴァイオリンを始めて4年の読者をモデルに、より実践的に、右手と左手のずれを克服する方法を伝授します。
●好評連載、黒川正三の「チェリストのための基礎講座」
「曲の組み立て方とその表現」。黒川氏編曲《アメージング・グレース》を題材に具体的に解説します。
●「長谷川陽子のチェロを始めよう!」
第2回は、《ちょうちょう》を弾こう。いよいよズブの素人が、第1ポジションで曲にチャレンジします。
●チェロと言えば、毎年恒例になりました「チェロの日」第6回が、今年も3月20&21日の連休、サントリーホールブルーローズで開かれました。詳細レポートを送ります。
新チャプター「良い演奏のための処方箋」がスタート。第1回はヴァイオリンを始めて4年の読者をモデルに、より実践的に、右手と左手のずれを克服する方法を伝授します。
●好評連載、黒川正三の「チェリストのための基礎講座」
「曲の組み立て方とその表現」。黒川氏編曲《アメージング・グレース》を題材に具体的に解説します。
●「長谷川陽子のチェロを始めよう!」
第2回は、《ちょうちょう》を弾こう。いよいよズブの素人が、第1ポジションで曲にチャレンジします。
●チェロと言えば、毎年恒例になりました「チェロの日」第6回が、今年も3月20&21日の連休、サントリーホールブルーローズで開かれました。詳細レポートを送ります。
●「倶楽部チェロ」
ジャンルを問わず、幅広く活動している溝口肇が登場。新CD「ラヴ・サウンズ」について語ります。
●もうひとつのチェロの話題は、チェロ界に降臨した“超絶美少女”Nana。
15歳の初ミニライヴ&握手会がありました。台湾の歌手、欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)の姪という彼女。カーティス音楽院最年少奨学生に選ばれたということで実力もお墨付きです。
●「ヴィオラ缶」
日本の今や実力派中堅といったところ、東京都交響楽団ソロ首席奏者の鈴木学と、最近「イギリスのヴィオラ作品集」というCDを出したフランスの俊英エイドリアン・ラ・マルカのインタビューが掲載されています。
●鈴木康浩の「ヴィオラのオーケストラスタディ」
読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者・鈴木康浩の「ヴィオラのオーケストラスタディ」の第7回は、ベートーヴェンの交響曲第9番《合唱》、いよいよ合唱の入る第4楽章です。
●「低音ジャーナル」
ドイツに留学し、シュターツカペレ・ドレスデンを経て、リンツ・ブルックナー管弦楽団の正団員になったコントラバス奏者、森武大和にスポットを当てました。
●志村寿一の「身体と音楽との調和」
“ヴィブラートの種”。何のために、どうやってかけるのか? “シルバートーン”を得るためのヴィブラートについて考察します。
●「Cafe du 室内楽」の「クァルテットの極意」には、1980年にウィーン国立音楽大学の学生4人によって結成されたウィーン・アルティス四重奏団です。
ヨーロッパでは最も著名なクァルテットのひとつで今や、“ムジークフェラインの顔”という評価を得ています。
ジャンルを問わず、幅広く活動している溝口肇が登場。新CD「ラヴ・サウンズ」について語ります。
●もうひとつのチェロの話題は、チェロ界に降臨した“超絶美少女”Nana。
15歳の初ミニライヴ&握手会がありました。台湾の歌手、欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)の姪という彼女。カーティス音楽院最年少奨学生に選ばれたということで実力もお墨付きです。
●「ヴィオラ缶」
日本の今や実力派中堅といったところ、東京都交響楽団ソロ首席奏者の鈴木学と、最近「イギリスのヴィオラ作品集」というCDを出したフランスの俊英エイドリアン・ラ・マルカのインタビューが掲載されています。
●鈴木康浩の「ヴィオラのオーケストラスタディ」
読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者・鈴木康浩の「ヴィオラのオーケストラスタディ」の第7回は、ベートーヴェンの交響曲第9番《合唱》、いよいよ合唱の入る第4楽章です。
●「低音ジャーナル」
ドイツに留学し、シュターツカペレ・ドレスデンを経て、リンツ・ブルックナー管弦楽団の正団員になったコントラバス奏者、森武大和にスポットを当てました。
●志村寿一の「身体と音楽との調和」
“ヴィブラートの種”。何のために、どうやってかけるのか? “シルバートーン”を得るためのヴィブラートについて考察します。
●「Cafe du 室内楽」の「クァルテットの極意」には、1980年にウィーン国立音楽大学の学生4人によって結成されたウィーン・アルティス四重奏団です。
ヨーロッパでは最も著名なクァルテットのひとつで今や、“ムジークフェラインの顔”という評価を得ています。
●「室内楽プラス」
ピエール・アモイヤルが率い、結成14年目にして7月に初来日ツアーを行うカメラータ・ド・ロザンヌについて、アモイヤルに聞きました。
●「ヴァイオリンCD館」
初のセルフプロデュース・アルバムをリリースした日本を代表するジャズ・ヴァイオリニスト寺井尚子が登場です。何とマーラーの《復活》のジャズアレンジが収録されています。
●「アマチュアオーケストラを訪ねて」
くにたち市民オーケストラ。創立38年目。地域の子どもからお年寄りにまで愛されているオーケストラです。
ピエール・アモイヤルが率い、結成14年目にして7月に初来日ツアーを行うカメラータ・ド・ロザンヌについて、アモイヤルに聞きました。
●「ヴァイオリンCD館」
初のセルフプロデュース・アルバムをリリースした日本を代表するジャズ・ヴァイオリニスト寺井尚子が登場です。何とマーラーの《復活》のジャズアレンジが収録されています。
●「アマチュアオーケストラを訪ねて」
くにたち市民オーケストラ。創立38年目。地域の子どもからお年寄りにまで愛されているオーケストラです。
●好評連載企画
ニューヨーク・フィルのコントラバス奏者・岡本哲史の「NYの外食」。また遠藤記代子の「一筆エッセイ」はJ・S・バッハです。
その他、サントリーホールの「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン」や開館30周年の《アジアの響感》の情報記事。
5月21日(土)からいよいよ始まる第6回仙台国際コンクールへ向けての審査委員ロドニー・フレンドとチョーリャン・リンからの言葉。盛り沢山の内容です。
ニューヨーク・フィルのコントラバス奏者・岡本哲史の「NYの外食」。また遠藤記代子の「一筆エッセイ」はJ・S・バッハです。
その他、サントリーホールの「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン」や開館30周年の《アジアの響感》の情報記事。
5月21日(土)からいよいよ始まる第6回仙台国際コンクールへ向けての審査委員ロドニー・フレンドとチョーリャン・リンからの言葉。盛り沢山の内容です。
巻末楽譜
今号は《きらきら星》弦楽的変奏曲。
ヴァイオリンを習い始めて最初に弾いたのが《きらきら星》という人も多いかも知れません。その弦楽四重奏版をパート譜付きでお届けします。
ヴァイオリンを習い始めて最初に弾いたのが《きらきら星》という人も多いかも知れません。その弦楽四重奏版をパート譜付きでお届けします。
読者プレゼント
フランクフルト・ムジークメッセよりの品物を含む充実したプレゼントを用意しました。
ドイツメーカーGEWAのヴァイオリンケースGEWA-Bioを1名様。
フランクフルト・ムジークメッセのストラップを2名様。
バイオリンパレットのユニークな肩当てPartnerを1名様に。
コルレーニョ奏法による弓の痛みが気になる方にクワトロ弦楽器提供のコルレーニョガード、チェロ・コントラバス用とヴァイオリン・ヴィオラ用、それぞれ2名様に。
白川総業提供ハイテク繊維のクレモネーゼヴァイオリンバッグを1名様。
フランスの駒作りの名門オーベルトの本物の駒を使ったアクセサリーとボールペン付きメモ帳を1名様に(サバレス提供)。
★★『サラサーテ』70号、是非、書店・楽譜店でご覧ください。★★
ドイツメーカーGEWAのヴァイオリンケースGEWA-Bioを1名様。
フランクフルト・ムジークメッセのストラップを2名様。
バイオリンパレットのユニークな肩当てPartnerを1名様に。
コルレーニョ奏法による弓の痛みが気になる方にクワトロ弦楽器提供のコルレーニョガード、チェロ・コントラバス用とヴァイオリン・ヴィオラ用、それぞれ2名様に。
白川総業提供ハイテク繊維のクレモネーゼヴァイオリンバッグを1名様。
フランスの駒作りの名門オーベルトの本物の駒を使ったアクセサリーとボールペン付きメモ帳を1名様に(サバレス提供)。
★★『サラサーテ』70号、是非、書店・楽譜店でご覧ください。★★
vol.71(2016年7月2日発行) |
2016年 |
vol.69(2016年3月2日発行) |