vol.48 2012年9月1日発売
食欲の秋、芸術の秋、
暑さも一段落しようとしています。
過ごしやすくなって、
とてもいい季節です。
今回の特集はポジション移動です。
弦楽器で基本の過程から
次のステップに進むとき、
必ず通るのがポジション移動です。
正しい音程を得るためにも重要なもの。
今回は、
ヴィオリン・ヴィオラ・
チェロ・コントラバスの
専門家からアドバイスをいただき
構成しました。
初級者はもちろん、
ベテランの方にも
ヒントになる記事が満載です。
もうひとつの特集はメンテナンス。
楽器への普段の気遣い、
取り扱いのコツなどを
弦楽器工房の責任者から
実践的なアドバイス、
プロの演奏家の経験談などを掲載しました。
普段の楽器への気遣いなど、ベテランの意見は、
きっと参考になると思います。
また、全国の工房31か所の紹介は、
担当者のコメント、各工房の写真入りです。
工房の担当者のメインテナンスに関する思いを
読んでみてはいかがでしょうか。
技術者の熱意が伝わってくる
お役立ちの企画です。
特別企画の第1弾は「トゥバの喉歌と民族音楽」。
モンゴルとシベリアが出合う土地、トゥバ共和国が生んだアーティスト「フンフルトゥ」が来日しました。それに合わせてお届けします。
この国の民族楽器も紹介、読み応えのある企画です。
第2弾は、「弦探訪 ピラストロ・フレクソコア・デラックス」です。
前号に引き続き、ピラストロ社の新製品をリポートします。
日本フィルハーニー交響楽団のコントラバスセクションで全ての楽器の弦を「フレクソコア・デラックス」にして弾いていただきました。その興味深い結果をご覧ください。
インタビューでは、エリーザベト王妃国際コンクールを征したヴァイオリニストのアンドレイ・バラーノフ、フランス・ヴィオラ界の巨匠、ジェラール・コセ、ユニークな活動を続けるヴァイオリニスト、ナージャ・サレルノ=ソネンバーグ、若手チェリストの横坂源らが登場します。
また、アイリッシュ・トラッドのソーラスにもご注目ください。
Artist Close-Up の第6弾は待望のヴァイオリニスト、諏訪内晶子です。
コントラバス奏者が登場する「低音ジャーナル」では、大指揮者、セルジュ・チェリビダッケのもとでミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団のコントラバス副首席奏者をつとめた鈴木良範が登場します。巨匠の考え方などを掲載しました。
「ストラディヴァリウス」は、1672年のヴィオラ、マーラー(ヴィオラ)です。非常に個性的なこの楽器の魅力に触れてみてください。
演奏ノウハウについて、「ヴィオラをはじめよう!!」が発展編に入りました。今回から読売日本交響楽団のソロ・ヴィオラ奏者、鈴木康浩が登場します。好評のヴァイオリンの柏木真樹と遠藤記代子の連載の第2期も入っています。
ニューヨーク・フィルのアーカイブは、バースタインによるブルックナー交響曲第9番を取り上げます。バーンスタインが珍しくとりあげたブルックナーの世界、驚きがあると思います。
楽譜ページは、今号は4曲。
元気が出る曲!は、
NHKドラマ『梅ちゃん先生』から「さかさまの空」(ヴァイオリン+ピアノ+ギター)とNHKロンドンオリンピックテーマソングの「風が吹いている」(弦楽四重奏版)の2曲です。
特集関連企画で、やさしいポジション移動を使ったベートーヴェンの「メヌエット」(ピアノ・ソナタ第20番ト長調作品49の2から)で合奏を楽しんでください。
ヴァイオリン二重奏版は、ロッシーニの「猫の二重唱」です。コンサートから宴会?まで、楽しめるアレンジです。どのような曲か、YOUTUBEなどで見てくださいね。
抽選で当たるプレゼント、今回はコチラです。
是非、書店・楽譜店でご覧ください。
【お詫びと訂正】
サラサーテVol.47にて誤りがありました。詳細は、コチラで。お詫びして訂正いたします。
特集 再考!ポジション移動
滑らかで正確なポジション移動を手にするために、技法などを演奏家に話をききました。
- ポジション移動について、ヴァイオリニストの吉田恭子、ヴィオリストの大島路子、チェリストの黒川正三、コントラバシストの渡辺章成が豊富な経験からアドバイスを。
- 昨年のヴィブラート特集で好評をいただいた、ハビブ・カヤレイが再び登場、考え方を説きます。
- また、ケーススタディとして、スズキ・メソードの副教材「ポジション・エチュード」の活用方法を板垣登喜雄、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番をテーマに演奏方法を山本友重から。
特集 メンテナンスハンドブック
もうひとつの特集は、メンテナンスです。
- プロに聞く!と題して、ヴァイオリンを島村楽器バイオリンリペア工房のマイスター、茂木顕に、コントラバスを「弦楽器の山本」に、その考え方などをききました。
- また、東京フィルハーモニー交響楽団のソロ・コンサートマスター、荒井英治に演奏家からのアドバイスをいただきました。
- 全国メンテナンスガイドでは、本誌のネットワークを生かし、各地の弦楽器工房からメンテナンスに関する情報を掲載、ヴァイオリン弓の毛替え、楽器の駒交換、魂柱交換などの標準的な価格も調べました。遠隔地対応の有無なども掲載しております。
- 最後に、イタリア・クレモナの現代作家、ステファノ・トラブッキ、ジョルジオ・グリサレスのアドバイスもあります。ベテラン製作者ならではの言葉もあります。
特別企画・第1弾は「トゥバの喉歌と民族音楽」
- なじみのあまり無い国ですが、トゥバ共和国は、モンゴルとシベリアが出合う土地です。
- その国が生んだアーティスト「フンフルトゥ」が来日、彼らと、民族音楽の背景を解説します。
- 「あるがままに生きる」そのスタイルを貫く彼らを紹介します。読み応えのある企画です。
特別企画・第2弾は「弦探訪 ピラストロ・フレクソコア・デラックス」
- 前号に引き続き、ピラストロ社の新製品をリポートします。
- 日本フィルハーニー交響楽団のコントラバスセクション全ての弦を「フレクソコア・デラックス」で弾いてみていただきました。
- 首席奏者の高山智仁、副首席の田沢烈らのコメントを中心に紹介します。
- 他に同社のコントラバス弦のプロフィールも掲載しました。本誌Vol.38と併せてお読みください。
Artist Close-Up 6 「ヴァイオリニスト・諏訪内晶子」
- Artist Close-Upの第6弾は、ヴァイオリニスト諏訪内晶子です。
- 国際的に活躍している諏訪内晶子のいまを伝えます。
- 故国・日本でのこれらからの活動も紹介します。
◎トピックス
新感覚・音楽劇『Cross Road』を9月22日・23日に上演
2012弦楽器フェアへ、今年も参集!
「北欧の風 音楽祭」でステーンハンマルの音楽を堪能
Concert Report・by "Sarasate"
◎復興、日本&東北
日本国内外のactivityを紹介
◎連載 好評の連載、とその続編の<新連載>です。
〈新連載〉
●ヴィオラを始めよう!!
ヴィオラの魅力、アンサンブルの魅力 鈴木康浩
〈好評連載〉
2011年から始まった新企画、好評をいただいております。
●ニューヨーク・フィル アーカイヴを読む!
●基礎からのヴァイオリン習得術「リズム・拍・テンポ」(2)
●遠藤記代子の 実践! 小品でマスターするヴァイオリン技術
「練習帖の作り方・使い方【2】」
●探訪! ストラディヴァリウスの遺産 【1672 マーラー(ヴィオラ)】
cafe du 室内楽
●アマリリス弦楽四重奏団
●ロータス・クァルテット
●Ensemble φ(アンサンブル・ファイ)
ヴィオラ缶
●ウェンティン・カン インタビュー
倶楽部チェロ
●新倉瞳/M.ホルヌングのCD「jump!」
●第10回ビバホール チェロコンクール
低音ジャーナル
●指揮者チェリビダッケと共に:鈴木良範
●カーボン弓の新製品
●グスタフのBASSモノCDぶらり旅/
●Bass Q?→A! HYPER 弓づけの極意
ブルッフ ヴァイオリン協奏曲第1番
連載エッセイ
●川畠成道の「レガート・コンチェルタンテ」
●池松宏のfromNZ コントラバス弾きの音楽旅♪
●弦楽器工房を訪ねて
●JASTA TODAY
●News
●READER'S ROOM
●読者プレゼント
●アマチュアオーケストラ公演情報
●Topics
巻末楽譜
◎「さかさまの空」
NHKドラマ『梅ちゃん先生』より
菅野よう子/作曲
松原幸広/編曲
ヴァイオリン+ピアノ+ギター
◎「風が吹いている」
NHKロンドンオリンピックテーマソング
水野良樹/作曲
松原幸広/編曲
弦楽四重奏版
◎「メヌエット」
ピアノ・ソナタ第20番ト長調作品49の2より
L.v.ベートーヴェン/作曲
松原幸広/編曲
弦楽合奏版
◎「猫の二重唱」
G.ロッシーニ/作曲
松原幸広/編曲
ヴァイオリン二重奏版
vol.49(2012年11月2日発売) |
2012年 |
vol.47(2012年7月2日発売) |