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楽器の運搬方法
湿度や温度に気をつける
- 弦楽器は湿度や温度に敏感な楽器である。湿度が比較的低く、安定しているヨーロッパと違い、梅雨の時期や冬の乾燥する時期がある日本では、楽器の管理が重要になってくる。
- 湿度が高いと楽器の板が水分を吸収して重量が増える。そのため振動しにくくなり、結果として楽器の鳴りが悪くなる。
- また、表板の材質は裏板、側板に比べて吸湿率が高いので板が膨らみやすい。場合によっては楽器の下部のサドル部分に割れが発生することもある。
- 逆に乾燥期は板に含む水分量が減り、楽器が収縮する。加えてニカワが乾燥すると水分が抜けてはがれの原因となる。こうした膨張と収縮はできる限り少ない方がいい。
夏場の留意点
- また、温度が高くなる夏は特に気をつける。
- 楽器を張り合わせているニカワは非常に強力な接着剤だが、高温だと溶けてくる。50〜60度で溶ける。
- 今年のように気温が40度を記録した日本では、楽器のはがれが心配になる。
- 夏に車で移動する時はトランクルームに入れて運ぶのは危険でありやめたい。
部屋のコンディション
- 一番良いのは部屋全体のコンディションを25度前後、湿度50〜60%程度に保つことだ。
- エアコンで調整できればいいが、地域によってはそうもいかないこともある。
- さらに、コンディションが良好な部屋から一歩外に出るだけで、楽器にとっては厳しい環境にさらされるわけだから、管理が難しい。
松脂は |
●楽器編【1】 |