vol.59 2014年7月2日発売
夏ですね。
コントラバスです。
ガタイは大きいですが、優しい音、
時には低く深く、
オーケストラを支える縁の下の力持ち。
そして包容力があって……
今号の特集は、二つ。
一つはコントラバスをテーマとしました。
「楽しいコントラバス」
〜オーケストラのコントラバスセクションから
ソロまで、幅広く探っていきます。
まずは、プロオーケストラ。
東京都交響楽団の
コントラバス奏者全員に
お話を聞きしました。
本誌でのインタビューには
久々の登場となる巨匠、
ゲーリー・カーにも直撃インタビュー。
もう一つの特集は、
「ヴィブラート」です。
毎回、好評の本誌・ヴィブラート企画。
今号ではお馴染みの遠藤記代子が指南します。
他にヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、
コントラバスについて
第一線で活躍する音楽家に教えを請いました。
楽器の違いはあれど、
ヴィブラートを追求する特集です。
Facebookのページでも話題になった
「女子会」も4ページにわたって掲載します。
ほかに、プロもアマチュアも一緒に楽しむ、
アンサンブル会の様子や
リーズナブルな楽器、40万円(本体価格)
未満の楽器の紹介するコーナー、
そしてソロ奏者への道について、幣隆太朗に聞きました。
「工房を訪ねて」もコントラバス製作家を紹介します。
連載「野田一郎のfromフランクフルト オペラ劇場のコントラバス弾き」も特集連動です。
もう一つの特集は、「ヴィブラート」です。
基礎編では、ヴァイオリンにおけるヴィブラートができるようになるための自然な身体の使い方をお馴染みの遠藤記代子と考えます。
実践編では、第一線で活躍する演奏家たちに、ヴィブラートの基本的な使い方に加え、どんな時にヴィブラートをかけ、どのように使い分けているのかを聞きました。
楽器別にヴァイオリンは漆原啓子・朝子の2人、ヴィオラはタベア・ツィンマーマン、チェロは西山健一、コントラバスは吉田秀に教えを請いました。
楽器の違いはあれど、ヴィブラートを追求していく特集です。第一線の指導者・演奏家の考えの説得力に触れてみてください。
アーティストインタビューも盛りだくさんです。
この春、ニューヨーク・フィルハーモニックと来日、名演奏を聴かせたリサ・バティアシュヴィリ。
ベテランの境地に達しつつあるジャン=ギアン・ケラス、若手のアンサンブルのアタッカ弦楽四重奏団。
北米から世界に活躍するチェリストのアリサ・ワイラースタイン、指揮者としても、古楽の分野でも活躍する文字通りの才人 鈴木優人。
ドイツ公演を慣行し、さらに活躍を続けるヴァイオリン・ヴィオラ・ピアノのユニット TSUKEMENたちに話を聞きました。
Artist Close-Upには、ヴァイオリニストの篠崎史紀が登場します。
NHK交響楽団第1コンサートマスターとして、室内楽奏者として、またソリストとして大活躍を続ける篠崎。
「MARO」のニックネームで多くの人から愛される彼にロングインタビューを行いました。
ほかにも、柴香苗の大人のためのヴァイオリン講座「カイザーII」、ヴィオラ缶では新盤をリリースした須田祥子、「リヨンの風」と題したフランス国立リヨン歌劇場の話題(指揮者 大野和士へのインタビュー)など、盛りだくさんな内容です。
「ストラディヴァリウスの遺産」は、1732年に作られた「スチュアート( チェロ)」です。ストラディヴァリ全盛期の美しいチェロをお楽しみください。
ニューヨーク・フィルアーカイヴは、レナード・バーンスタインによるプッチーニ歌劇『ラ・ボエーム』、濃密なバーンスタインのオペラの解釈へ、著者の筆が冴えます。
中学生・高校生の管弦楽クラブを紹介する「スクールオーケストラ訪問記」、好評の第4回は聖徳大学附属女子中学校・高等学校管弦楽部が登場します。
巻末楽譜は、まずは、今年の大ヒット映画から。
ディズニー映画『アナと雪の女王』より「Let It Go 〜ありのままで〜」を弦楽合奏版で。
人気の作品を弦楽にアレンジ、しかも【パート譜付】です!文化祭、ロビーコンサートなど色々と演奏してください。
特集連動では、サン=サーンスの組曲《動物の謝肉祭》からの「象」をコントラバス二重奏に。題して「( 二頭の)象」。2人で息を合わせて象さんを表現してみてください。
ヴァイオリン二重奏版の楽譜は、ベートーヴェンの名曲、《エリーゼのために》です。楽しく美しいアレンジです。
なお、今号もプレゼントをご用意、コントラバス用グッズもあたります。
特集 「楽しい コントラバス♪」
●楽しい現場から 東京都交響楽団コントラバスセクション
●楽しいコントラバス人生 ゲーリー・カー直撃インタビュー
●楽しい語らい プロオーケストラ楽員・コントラバス女子会
[連載] 加藤正幸の弓付けの極意/グスタフのCDぶらり旅
●楽しい楽器選び リーズナブルなコントラバス
●楽しいアンサンブル情報
●ソロも楽しいコントラバス
●(関連)ヴィブラートをどんな時、どのように使うか(実践編:コントラバス)
●(関連)鈴木 徹/The Liutaio Tetsu Suzuki(弦楽器工房を訪ねて)
特集「ヴィブラート、再考」
【基礎編】ヴィブラートができる身体の使い方 遠藤記代子
【実践編】ヴィブラートをどんな時、どのように使うか
●ヴァイオリン編 漆原啓子、漆原朝子
●ヴィオラ編 タベア・ツィンマーマン
●チェロ編 西山健一
●コントラバス編 吉田 秀
Artist Close-Up
- ヴァイオリニスト・NHK交響楽団第1コンサートマスターの篠崎史紀が登場します。
- N響の“顔”として、室内楽、ソロに活躍する篠崎。「MARO」のニックネームでお馴染みの篠崎が、コンサートマスターとして思うこと、オーケストラへの愛情など、その生い立ちやヴァイオリンへの想いなど大いに語ります。
- 彼の人柄をうかがい知ることができるエピソードも満載です。
- デビュー当時から現在までをつづる写真もどうぞ。
●特別企画 LFJ 2014「祝祭の日」―レポートと注目のアーティストたち
- 今年10回目を迎えた、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのリポートです。コンサート、アーティストから会場の片隅まで、幅広く報告します。
●復活企画「音・新世界紀行 〜ケルン」
- 今回は、ドイツのケルンを旅しました。大聖堂(ドーム)が街の象徴として知られ、古くから交通の要衝でした。ここをヴィオリスト原麻理子とともに歩きました。日本人音楽家も多く住むこの街をどうぞ。
●倶楽部チェロ
- 海野幹雄・ベートーヴェンコンサート/藤森亮一の新CD/チェロアンサンブルEXT CD/ビバホールチェロコンクール
●スクールオーケストラ訪問記
- 聖徳大学附属女子中学校・高等学校管弦楽部
●フィドラー功刀丈弘のヴァイオリン対談 第6回 太田惠資
- アイリッシュ・フィドラーとして活躍する功刀丈弘が、様々なヴァイオリニストと対談する連載。今回は、ベテラン 太田惠資の登場です。功刀と即興演奏について盛り上がります。
●柏木真樹の音楽的な進化を目指す人へ
- 音楽脳のつくり方 (2)
●黒川正三のチェリストのための基礎講座
- ボウイングの基礎 (2) ゆっくりのボウイング
●アマチュアオーケストラを訪ねて-13
- 八王子フィルハーモニー管弦楽団
●ヴァイオリンCD館
- 江口有香
●復興へ、日本&東北
- 日本国内外のactivityを紹介
- 子ども楽器プロジェクト 塩貝みつる
●ヴィオラ缶
- CD「ビオラは歌う」須田祥子
●ヴィオラを始めよう!!
- ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」-2
●弦楽器工房を訪ねて
- 鈴木 徹
●ニューヨーク・フィル アーカイヴを読む!
- バーンスタイン/プッチーニ歌劇『ラ・ボエーム』
●探訪! ストラディヴァリウスの遺産
- 【1732 スチュアート( チェロ)】
●カフェ・ドゥ室内楽
- ミロ・クァルテット/室内楽Topics
◎トピックス
★映画『パガニーニ』に主演したディビット・.ギャレット
★第8回大阪国際室内楽コンクール開催
★第6回関西弦楽器製作者協会展示会報告
★日本バイオリン製作研究会、展示会実施
★第12回東京音楽コンクールを聴きに行こう!
★コンサートレポート 8本(4/23?5/26)
◎News
◎READER'S ROOM
◎読者プレゼント
◎アマチュアオーケストラ公演情報
巻末楽譜
◎「Let It Go
〜ありのままで〜」
映画『アナと雪の女王』より
クリスティン・アンダーソン・ロペス、
ロバート・ロペス/作曲
松原 幸広/編曲
弦楽合奏版
◎( 二頭の)象
組曲《動物の謝肉祭》から
カミーユ・サン= サーンス/作曲
松原 幸広/編曲
コントラバス二重奏版
◎エリーゼのために
L.v.ベートーヴェン/作曲
松原 幸広/編曲
ヴァイオリン二重奏版
vol.60(2014年9月2日発売) |
2014年 |
vol.58(2014年5月2日発売) |