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トップ  >  2018年  >  vol.83(2018年7月2日発行)
【vol.83】 2018年7月2日発売
サラサーテvol.77表紙
 今号の表紙&Artist Close-upを飾るのは、チェリストの海野幹雄です。
 父親は、23歳でNHK交響楽団のコンサートマスターになり、史上最年少で東京藝術大学教授になった海野義雄です。母親も元東京都響の首席チェリスト、祖父母も音楽家と、3代続くまさしく音楽一家のサラブレッドとして生まれた彼ですが、3歳の時に、父親の事件が突如勃発。住む場所を転々とするなど、ヴァイオリンの英才教育を受ける環境を失ってしまいました。
 ようやく落ち着いたのは中学生になってから。彼は母が再びチェロを始めたのをきっかけに、自らもチェロを習い始めます。始めてわずか1年4か月で桐朋女子高校音楽科(共学)に合格。そこから苦難の道を歩みました。自分の理想とする音楽と、自らが奏でる音楽とのギャップに苦しむことになったのです。
 そんな苦しい20代、30代、彼は必死に研鑽と経験を積み、40代になった「今はチェロを弾くのが楽しくてしょうがない」と語ります。他の人とはちょっと違った、海野幹雄の音楽人生に赤裸々に迫ります。
【特集】弦大事典2018

特集の扉ページ
 5年ぶりの弦の大特集。各社の代表的な弦をカラーカタログとして、パッケージとテールピース近くの写真で紹介。ピラストロ、トマスティーク・インフェルト、サバレス、ワーシャル、ラーセンストリングス、ダダリオといった大手各社から、さらに小さいながらも個性的な弦を網羅して紹介する。
 ガットからシンセティックに至る弦の変遷と分類。弦の製法と手入れの仕方、寿命や巻き方と基本も徹底解説。
 さらに、チョン・キョンファ、三浦文彰、ヤン・ミサ、菅沼準二、読売日本交響楽団の首席弦楽奏者5人に聞く音楽家のこだわりをインタビュー。大手メーカー担当者へは新製品の開発について話を聞いた。
 最後には本誌でおなじみの楽器店をまわり、人気の弦ランキングや、どう客に勧めているか、最近の価格破壊の廉価弦についても聞いてみた。
【特集】没後100年ドビュッシーの名曲たち

クロード・ドビュッシー
 クロード・ドビュッシー(1862〜1918)もアニヴァーサリーにあたり、サラサーテ読者にも聴いてもらいたい、とっておきの名曲を紹介する。
 ピアニストで作曲家でもある藤井一興によるオマージュ。ジャンルを問わないお薦めのCDを片桐卓也氏にセレクトしてもらった。
 さらに室内楽の名曲たちを、リヨン国立歌劇場管弦楽団のヴィオラ奏者・大矢章子には弦楽四重奏曲、今井信子には、「フルート、ハープとヴィオラのためのソナタ」の演奏経験を語ってもらった。
 そして、白井篤(Vn)、海野幹雄(Vc)、三又瑛子(Pf)が、ピアノ三重奏曲の演奏のコツを、実体験を交えて教授する。
カラー連載「モダン・イタリーの逸品」ガエタノ&マリオ・ガッダ
 マントーヴァのステファノ・スカランペラに後継者となるべく教育されたガエタノ・ガッダは師から工房と道具のすべてを譲り受け、“スカンペラ”のレーベルで1924年以降も製作を続けた(スカンペラは25年に逝去)。
 30年代後半からは自身のレーベルやグァルネリのコピーなども作るようになった。50年代になると、息子のマリオ・ガッダが工房に入り、65年に父親が亡くなると、その器用さもあって、ストラディヴァリウスやグァルネリ、バレストリエリ、ロッカなど多くのコピー作品を作り出した。
 70年代からは弟子のテストーニや無名の製作家の楽器にまで“マリオ・ガッダ”の名前で販売し、ビジネスを成功させたが、ブランドは玉石混淆となった。したがって、現在では作品の選別が重要になっている。今号ではガエタノ・ガッダの手による1921年と1941年の、息子マリオの1981年製のヴァイオリンを紹介する。
カラー STAGE PICK UP
 今年の第23回宮崎国際音楽祭には13年ぶりにチョン・キョンファが登場。徳永二男コンサートマスターの率いるフェスティバルオーケストラの宮崎国際音楽祭管弦楽団(下野竜也指揮)と、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を演奏した。
アーティストインタビュー
 リチャード・トネッティ(Vn)は、オーストラリア・キャンベラ生まれ。シドニー音楽院を経てベルンの音楽学校を首席で卒業。オーストラリア室内管弦楽団(ACO)に入団。コンサートマスターを経て、25歳で芸術監督になり、現在もそのポジションにいる。オーソドックスなレパートリーもこなすが、さまざまなジャンルとのコラボレーションにも積極的だ。今回の来日公演では中東の弦楽器ウード奏者と共演し、また7月21日に公開される山岳ドキュメンタリー映画『クレイジー・フォー・マウンテン』では自ら企画を発案、ACOがサウンドトラックを担当した。
 2016年にモントリオール国際コンクールで優勝し、一躍世に出た辻彩奈(Vn)も20歳になった。東京音楽大学の3年生。この10月には埼玉会館のNHK交響楽団演奏会に出演し、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番《トルコ風》を演奏する。「モーツァルトは一番好きな作曲家」と語る彼女が共演する指揮者は井上道義。学校で西村朗の講義を受けて、近現代の新しいレパートリーの拡充にも意欲的だ。
 ラ・フォル・ジュルネTOKYO2018の会場でインタビューしたのは、2007年の仙台国際音楽コンクールで優勝したアレーナ・バーエワ(Vn)。カザフスタン出身の彼女は現在は拠点をルクセンブルクに置いている。10歳の男児と3歳の女児で母でもある。ソリストとして世界中で演奏活動をしながら、子どもとの時間も大切にする。そんな彼女の信条を聞いた。
創刊15周年記念連載・Artist 私の15年/神尾真由子

神尾真由子(Vn)
 神童として10代から活発な演奏活動を行ってきた神尾真由子(Vn)がチャイコフスキー国際コンクールで優勝したのが2007年、21歳だった。「この5年間くらいで、クラシック音楽の存在価値は変わってきた」と語る。
 SNSの影響もあって、特にアメリカなどでは、MCなどのコミュニケーションが大事になった。「ただ演奏するだけではなくトークがセット」という。日本もそうなってくるのではと語った。2013年にはピアニストのミロスラフ・クルティシェフと結婚し、息子を育てる母親でもある。教えることは昔から好きだったそうだが、教育の分野にもさらに熱心に取り組んでいる。
4〜5月は春の音楽祭シーズンのたけなわ
 ロームミュージックフェスティバル2018、第23回宮崎国際音楽祭、20周年の別府アルゲリッチ音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ東京2018ヴィオラスペース2018/第4回東京国際ヴィオラコンクールを現地取材・レポートしています!

ロームミュージックフェスティバル2018 ©大澤正/橘高

第23回宮崎国際音楽祭 ©teamMiura

別府アルゲリッチ音楽祭 ©Rikimaru Hotta

第3回東京国際ヴィオラコンクールで優勝したルオシャ・ファン(中国)。
左は第2位を分け合ったセジュン・キム(韓国)とジーユー・シェン(中国)

ラ・フォル・ジュルネTOKYO ©teamMiura
★新連載★
●柏木真樹「ヴァイオリン習得術革命 誤った常識を打ち破れ」
 ヴァイオリン指導者、柏木真樹の新連載。
これまで当たり前に行ってきたヴァイオリンの練習方法に誤りはないか?
骨や筋肉などの身体の仕組みから、効果的な演奏方法を考察する。
★好評の連載★
●宮田大「音楽と、私の大切な時間」
 人気・実力共に抜群のチェリスト、宮田大の連載では、「私の大切な時間」を宮田自らの言葉で綴っていく。その第2回はプロの管楽オーケストラとの共演から。プライベート写真も公開。

●老舗弦楽器専門店の工房から
 弦楽器専門店の老舗・文京楽器。製作者としても評価の高い敏腕・堀悠基社長による連載。3回目の今回は“ヴァイオリンのエンジン”ともいえる「駒の話」。

●カフェ・ドゥ・室内楽
 2000年の結成以来、イタリア・ジェノヴァを拠点に活動を続けているクレモナ・クァルテット。7月の来日に先立ち、クァルテットにかける想いを聞いた。
 室内楽TOPICSでは、6月2日〜17日に開催された「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン2018」、6月8日にヤマハホールで行われた「伊藤亮太郎と名手たちによるアンサンブル」のレポートなど。

クレモナ・クァルテット。
手にしているのは貸与されているストラディヴァリウスの「パガニーニ・セット」

●「低音ジャーナル」
 2019年3月に開催される中学生・高校生のコントラバス・ソロコンテストを紹介。
 他に好評「グスタフのCD旅」。

●加藤正幸の「弓付けの極意」  ドビュッシー:交響詩《牧師の午後への前奏曲》を取り上げる。

●森武大和の「歌劇場コントラバシスト演奏日記」
 第11回の今号は、「“神のみぞ知る”未発表作品の初演顛末記」。リンツ郊外の修道院で発見された18世紀に書かれたコントラバス協奏曲。その編曲と初演についてつづる。

●鈴木康浩の「ヴィオラのオーケストラスタディ」
 読売日本交響楽団ソロ・ヴィオラ奏者、鈴木康浩の「ヴィオラのオーケストラスタディ」。今号の課題はチャイコフスキーの交響曲第6番《悲愴》。

●森元志乃の「ヴァイオリン基礎テクニック、リターンズ!」
 1回5分で上達する基礎練習を取り上げる連載。 第8回の今号の課題は〈水平横軸運動〉。

●志村寿一の「身体と音楽との調和」
 今回のテーマは「楽器の構え方」。各々の身体の個性と、楽器との“良い関係”について考察する。

●黒川正三の「チェリストのための基礎講座」
 第24回 “楽曲の時代背景と音楽表現”の8回目。ファリャが作曲した歌曲《7つのスペイン民謡》の中の1曲「ナナ」を題材に国民学派の音楽特性について考える。

●長谷川陽子の「チェロを始めよう!」
 チェロ歴6年の受講生が陽子先生の指導のもと、課題曲に取り組む。今号は前号に続きラヴェルの《亡き王女のためのパヴァーヌ》。毎日できる基礎トレーニングはボウイングについて。

●TSUKEMEN「俺たちの音楽」の話
 メンバー一人ひとりに焦点を当てている「俺たちの音楽」の話。ヴァイオリンのKENTAが登場。4度目の登場となる今回は10周年記念CDに込めた思いを語る。鎌倉、福井など各地公演の未公開写真も多数掲載。

●吉田南の「ボストン留学日誌」第3回
 19歳にして数々の実績を上げ、若き実力派として将来を嘱望されている吉田南。留学先のボストンでの日々の生活をつづる。今号は現在師事するミリアム・フリード教授のレッスンについて。

●「プリヴィェット、レーピン!」
 7月に行われる日本での演奏会とマスタークラス、そして今年3年目となる「トランス=シベリア芸術祭in Japan」への想いをつづる。

●「遠藤紀代子の一筆エッセイ」
 ヴァイオリニストで指導者の遠藤紀代子が、日々感じたことを綴る一筆エッセイ。今号は、《瞑想》について。

●川畠成道の「レガート・コンチェルタンテ」
 最近挑戦し始めたというパソコン。インターネットで得られる膨大な情報をどのように活用するのか。さて、川畠流の使い方は?
☆好評記事☆
●アマチュアオーケストラを訪ねて[34]
 1998年、地元市民ホールの開館と共に誕生した西東京フィルハーモニーオーケストラを取材した。

アマチュアオーケストラを訪ねて。今回は西東京フィルハーモニーオーケストラ

●倶楽部チェロ
 チェリストの津留崎直記がピアニストの小林道夫とリサイタルを開く。このリサイタルに込めた思いを聞いた。11年目を迎えた水谷川優子の「チェロリサイタルシリーズ」。チェロの変幻自在な魅力について語る。
 また、ドイツを拠点に演奏活動を展開する高橋麻理子がマンドリン奏者の堀雅貴と共演。マンドリンとのアンサンブルの魅力を聞いた。3月3日、4日に開催された「チェロの日」(日本チェロ協会主催)の模様もお届けする。

♪この他にも情報・レポート満載です。

●TOPICS
 「日本フィル第700回定期演奏会」のレビュー、「柏木真樹のストレッチ講座」レポート、「『金色のコルダ』15周年」(→次号でコラボレーション特集)、8月18日公開の「映画『オーケストラ・クラス』プレビュー」

●復興へ、日本&東北、News、アマチュアオーケストラ公演情報、コンサートレポート 他
巻末楽譜
〇傷だらけのローラ(ヴァイオリン+ヴィオラ版)
〇「ベルガマスク組曲」より《月の光》(弦楽トリオ版・パート譜付)
読者プレゼント
読者プレゼント今号もたくさんのプレゼントをご用意しました。
 デュオ・オブリガート CD「バッハ→バルトーク」を3名様に。
 コントラバス奏者中村勇一のCD「コントラバスのための演奏会用練習曲集 四季」(塩見康史・作曲)を2名様に。
 ヴァイオリン弦、ニュークリスタル(サバレス)1名様
 エヴァピラッツィ ゴールド(ピラストロ)1名様
 チェロ弦スピリット(トマスティック・インフェルト)1名様
 METライブビューイング アンコール上映2018チケットを3組6名様に。
※83号の綴じ込みはがきにてご応募ください。お待ちしております。

★ご購入は、書店・楽器店の他、「Fujisan net」でも「Amazon」でもお申し込みできます。
★★『サラサーテ』83号、是非、書店・楽譜店でご覧ください。★★
特集
弦大事典2018
チョン・キョンファ
©Simon Fowler

三浦文彰

ヤン・ミサ
特集
没後100年
ドビュッシーの名曲たち
今井信子(Va)
アーティストインタビュー
リチャード・トネッティ(指揮)

辻 彩奈(Vn)

アレーナ・バーエワ(Vn)
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